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東証の大いなる凋落

乾坤一擲の「マザーズ」開設も信用失墜を招いただけ 高さ十メートル、直径十七メートルのガラス張りの巨大な筒の上部を、電光表示の会社名と株価が次から次へと回っていく――。五月十五日、東京証券取引所内にオープンした「東証アローズ」の目玉は、あたかも、ひと昔前の未来映画の宇宙船のように、明るく無機的である…

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機能麻痺寸前の東京証券取引所

株式会社化で証券会社を説得できず―― この夏から秋にかけて、ロンドン金融界は前代未聞の“事件”に揺れた。ロンドン証券取引所に、スウェーデンのシステム開発企業OMグループがTOB(敵対的買収)を仕掛けたのだ。結局、ロンドン証券取引所の株主の支持が得られず、OMグループのTOBは失敗に終わったが、一連…

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企業情報独占を狙う「株式会社東証」

株式会社になったはずなのに、公的性格をカサに「企業情報の独占化」に乗り出した東証。市場規制の担い手かつ一民間企業という矛盾は、ますます拡大しつつあるが……。 これまでは会員証券会社の集まりとして運営されてきた東京証券取引所が、十一月一日、株式会社に生まれ変わった。理事長には代々大蔵省の大物OBを迎…

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証券取引所「初代社長」は内輪モメで忙しい

 東京証券取引所と大阪証券取引所の関係が冷え切っている。直接の要因は昨年十一月、株式会社化に向け準備を始めた証券保管振替機構の設立準備会のメンバー選び。日本証券業協会、民間金融機関に加え、全国証券取引所協議会の代表として東証が参加したが、実は協議会に事前相談がなかったことから、大証の巽悟朗社長が激…

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干上がる株式市場でケンカする人々

「台湾株式市場の売買代金 東京に迫る勢い」(日本経済新聞二月十三日付)――。日本の株式市場に空洞化の危険が高まっている。経済の低迷で上場株式の値上がりが見込めないという事情が、投資資金にそっぽを向かれるそもそもの背景だ。ただ、おカネの行き来を取り持つ証券会社にしてみれば、話は“そもそも論”では収ま…

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株価指数のスタンダードで衝突するS&Pと東証

 米格付け機関のスタンダード・アンド・プアーズ(S&P)はこの秋、東京証券取引所から三十六歳の内誠一郎氏を引き抜き、株価指数部門のトップに据えた。ライバル会社からのヘッドハンティングは日常茶飯事の金融・証券業界だが、この人事はS&Pと東証の競争関係を表すものとして話題になった。 内氏は東証在籍時、…

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東証・野村の“親密関係”に兜町で大ブーイング

 東京証券取引所が将来の株式上場に向けアドバイスを受ける「上場準備アドバイザー」に野村証券を選んだことが、兜町の大ブーイングを集めている。野村の氏家純一社長は東証の社外取締役。ある企業の取締役が経営する別の企業に業務を発注することは、商法が厳しく制限している「自己取引」に当たるからだ。このケースで…

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大証の没落は止められるのか

「霞が関に敵愾心を燃やす社長」が「市場の体を成していない市場」を率いる現状では…… 大阪証券取引所がじり貧になっている。相次ぐ上場企業の撤退、上場審査をめぐる金融庁の改善指導など、存在意義を問われかねない問題が次々と浮上、新たに持ち上がった個別株オプションの仮装売買問題は巽悟朗社長の足元も揺さぶっ…

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「市場敵視政策」は終わらない

旧大蔵省にとって最も大事な銀行株が売られると、証券会社に注ぐ金融庁の目はとたんに厳しくなる。三十六年にわたって大蔵省出身者をトップに戴く東証も、株式会社になっても「旧大蔵の手先」から脱却できない。 国土交通省とゼネコン、厚生労働省と医薬品メーカー、農林水産省と農協……。善悪は別として、監督する官庁…

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証券取引所の再編に波紋を広げる“あの人の名前”

 証券取引所再編の動きが強まってきた。「投資家や企業から見れば、ジャスダック、東証マザーズ、大証ヘラクレスなど新興市場に大差はない。市場間競争により一本化されるのが望ましい」――。十月九日に開かれた金融審議会第一部会「取引所のあり方に関するワーキング・グループ」(座長・池尾和人慶大教授)のテーマも…

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「それでも年内上場」が明示する東証の“審査能力欠如”

「鶴島社長は混乱の責任を取って、すっぱり辞任すべきだ」 東京・兜町の東京証券取引所内にはそうした不満が渦巻いている。有価証券報告書虚偽記載やインサイダー取引が問われた西武鉄道、粉飾決算が発覚したカネボウ、(実際の権利者と記載された株主名が違う)名義株を隠していた小田急グループ――相次ぐ上場企業の「…

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好業績の東証を待ち受ける「三たびの大失態」

 企業が相次いで決算を発表する五月から六月にかけて、日本橋兜町の東京証券取引所は一気に活気づく。ただ、人だかりには別の理由もある。四台あるエレベーターの使い勝手の悪さだ。一斉に降りてきたり、一台も降りてこなかったり。“お客様”の上場企業に配慮して一台ごとに受注メーカーが違うため連係が悪く、待たされ…

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「夜間私設取引市場」誕生で株価は夜つくられる

ネット証券でついに実現した夜間マーケット。“ミニ東証”ともいうべきこの市場がさらに拡大していけば――。「日本の株式取引所が変わる」という声も上がっている。九月十五日、カブドットコム証券の私設取引市場(PTS=Proprietary Trading System)がスタート。オークション方式による株…

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「世界の東証」をめざす西室泰三の漸進

世界的な取引所再編にとり残されじとようやく一歩を踏み出したが、課題は山積。さてこの男に成し得るのか。「どうして東京特派員ばかりが取材するのだ」「メイン担当はニューヨークだぞ」「いや、ロンドンにかませろ」 米ウォールストリート・ジャーナル、英フィナンシャル・タイムズ、独ヴィエルトシャフト、仏レゼコー…

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それでも東証が新システムを富士通に託す深謀

二年半後の稼動時にはすでに時代遅れになっているやもしれぬ新システム。「それより今、何とかしてほしい」の声をよそに、東証はなぜ――。「一秒、二秒、三秒……」。中国・上海市場の株価暴落が地球を一周し東京市場を襲った二月末。先を争って売り注文を出すトレーダーの目に、東京証券取引所の株売買システムの画面は…

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「東証天下り人事」で官邸と財務省の戦争勃発

天下り規制が議論されるさなかに発表された“強行突破”人事。だが、財務省の反旗は、逆に安倍内閣を勢いづかせるかもしれない。 安倍内閣と財務省が「天下り」を巡って全面戦争に突入した。“役所の中の役所”として天下りの実質的な温存を画策する財務省と、タブーだった高級官僚の“特権”剥奪を本気で狙うおそらく史…

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東証の「モラール」ただいま暴落中

 東京兜町。“シマ”と呼ばれる一帯の中央にそびえ立つ東京証券取引所の堅牢なビルには、よそ者を簡単に寄せ付けぬ物々しさがある。今、その業務の根幹を成す上場部から、有能な人材がわれ先にと抜け出す異常事態が起きている。 上場部は上場企業への情報開示の指導や上場廃止基準の制定・執行を担う。部員は約五十人。…

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ジャスダックとヘラクレス統合で始まる六新興市場「合流か消滅か」

 紆余曲折の末、大阪証券取引所によるジャスダック証券取引所の買収がようやく決まった。大証傘下のヘラクレス市場とジャスダックの統合が早ければ二〇一〇年にも実現する運びになったが、国内証券業界では、「これは序章に過ぎない。次のステージは全国の新興市場の統合」との観測が高まっている。 ベンチャー企業の「…

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誤算続きの東京証券取引所“言い訳”は金融危機

 金融危機を“言い訳”に使いたい者たちもいる。さだめし東京証券取引所あたりはその筆頭だろう。 というのも、東証が開設に向け準備を進めてきた「プロ(機関投資家)向け市場」が暗礁に乗り上げているからだ。新市場開設の狙いは、参加者をリスクの取れるプロに限って市場を活性化し、国内の機関投資家を育成して「外…

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あえなく頓挫した「取引所の大掃除」構想

地方には上場銘柄の大半が「売買なし」の証券取引所がある。金融庁は“整理”を目論むが、地ならし段階で既得権者が猛反対――。 東京、大阪、名古屋、札幌、福岡、それにジャスダック。日本には証券取引所が六つもある。かつて店頭市場と呼ばれたジャスダック以外の取引所は、それぞれ「マザーズ」「ヘラクレス(ジャス…

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ビジョンなき「東証・大証」統合交渉の不毛

東電上場前の統合にこだわる大証・米田社長の思惑は……(c)時事 株式市場が氷河期を迎えようとしている。今年3月の東日本大震災直後は、復興期待の外国人買いや機関投資家の損切りの売りで売買が盛り上がり、瞬間的に活況を呈した。その結果、東京証券取引所市場第1部の1日平均売買代金は、3月は2兆円を突破した…

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オリンパス上場維持が問う「市場は誰のものか」

上場維持で市場の信用が守れるのか(東証の斉藤惇社長)(c)時事 「間違った判断だとか、意外だったとの声はあまり聞こえていませんね」 1月31日、定例の記者会見に臨んだ東京証券取引所の斉藤惇社長は、東証の自主規制法人が1月20日にオリンパス株の上場維持を決めたことについて質問されると、いつもながらの…

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